2013年 05月 01日
陶芸界 |
気付けば前回のアップからこんなに日がたってしまいました。
私は元気にしています。
自分の新作作りに向き合っている為に、少しエキセントリックになっている所もあり、すこしブログからも遠のいておりました。
最近、私と同世代の陶芸家の皆がすごく精力的に活動していて、それはすごく嬉しいし誇らしい事なのですが、実を言うと私は温度差を感じています。
陶芸界を盛り上げたい、という思いは皆一緒。私ももちろんそうです。
それなのに温度差を感じてしまうのは、おそらく私が思うように動けていない事が、大きく影響していると思います。娘が幼い私には、身軽に動く事も、沢山の品を作る事に集中する事も出来ません。でもそれだけではありません。
私は陶芸の、コツコツ作る過程が好きです。
スピード感がないけれど、1個1個を丁寧に作っていく。そのなかで手から粘土に何かが伝わって一つの形になって行く。形になるまでには、空気、熱、湿度、などの自然環境が大きく影響し、そこと上手く付き合いながら物が出来上がって行くその時間がゆっくり流れる感じが好きなのです。
9月に決まっている渋谷ヒカリエでの小山登美夫ギャラリーでの個展が、私にとってとても大きな仕事である為に、今はそれにすごく集中してしまっていて、つまりは4月から9月にむけて動いていて、それ以外の仕事は一切していない状況なので、そういう勢いに圧倒されてしまっているのもあるかもしれません。私と彼らとでは、作る品の時間軸が全然違う。彼らは1ヶ月2ヶ月単位で走っているけれど、私は半年単位で歩いている。
結論から言うと、走る人と歩く人、どっちも良いし、どっちも必要、という事になるのだと思いますが、状況や自分の性質的に走れない私は、たまに走っている人がうらやましくもあり、取り残される不安からあんなに疾走していて転んだりしないのかしら、と少しいじわるな気持ちで見てしまう事もあります。
それにしてもそもそも「陶芸界」っていう言葉は範囲が広すぎです。例えば音楽の世界で言うとジャンル分けされているので、それをまたいで比べられる事はほとんどない訳ですが、陶芸の世界は老若男女ひとまとめで論じられるので、それは大変です。
若手作家の挑戦が、伝統で一蹴されるのは違うと思うし、美術品としての品と器としての品のボーダーもすごくあいまいで、そこを同じ土俵で評価されるのも辛いものがあります。クラシックとJ-popが同じ物として論じられるようなものです。J-popのアーティストがクラシック愛好家からとやかく言われて奮起しているようなものですが、それってどうなんでしょうか。もはや別物なのではないでしょうか。私が間違っているのかな。。。奮起する気持ちも無い私は、更に取り残された気分になるのかもしれません。
とつれづれと昨今思う事を書いてまとめてみようと思いましたが、結局まとまりません。
まとまらない時は「何も考えず作る」に限るので、しばらくそこに集中しようと思います。
自分を信じてがんばるのみです。人と比べる時は暇な時なんですよね、だいたい。
それに、自分が今思っている事と同じ事を、彼らが私に対して思った時があるはずなんです。
そうやって同志達と時間を経過しながら切磋琢磨して行くのだろうと思います。
新作作りは楽しいです。産みの苦しみよりもワクワク感が大きいです。
ブログにアップ出来るようになったら写真のせますので、今暫しお待ち下さい!
私は元気にしています。
自分の新作作りに向き合っている為に、少しエキセントリックになっている所もあり、すこしブログからも遠のいておりました。
最近、私と同世代の陶芸家の皆がすごく精力的に活動していて、それはすごく嬉しいし誇らしい事なのですが、実を言うと私は温度差を感じています。
陶芸界を盛り上げたい、という思いは皆一緒。私ももちろんそうです。
それなのに温度差を感じてしまうのは、おそらく私が思うように動けていない事が、大きく影響していると思います。娘が幼い私には、身軽に動く事も、沢山の品を作る事に集中する事も出来ません。でもそれだけではありません。
私は陶芸の、コツコツ作る過程が好きです。
スピード感がないけれど、1個1個を丁寧に作っていく。そのなかで手から粘土に何かが伝わって一つの形になって行く。形になるまでには、空気、熱、湿度、などの自然環境が大きく影響し、そこと上手く付き合いながら物が出来上がって行くその時間がゆっくり流れる感じが好きなのです。
9月に決まっている渋谷ヒカリエでの小山登美夫ギャラリーでの個展が、私にとってとても大きな仕事である為に、今はそれにすごく集中してしまっていて、つまりは4月から9月にむけて動いていて、それ以外の仕事は一切していない状況なので、そういう勢いに圧倒されてしまっているのもあるかもしれません。私と彼らとでは、作る品の時間軸が全然違う。彼らは1ヶ月2ヶ月単位で走っているけれど、私は半年単位で歩いている。
結論から言うと、走る人と歩く人、どっちも良いし、どっちも必要、という事になるのだと思いますが、状況や自分の性質的に走れない私は、たまに走っている人がうらやましくもあり、取り残される不安からあんなに疾走していて転んだりしないのかしら、と少しいじわるな気持ちで見てしまう事もあります。
それにしてもそもそも「陶芸界」っていう言葉は範囲が広すぎです。例えば音楽の世界で言うとジャンル分けされているので、それをまたいで比べられる事はほとんどない訳ですが、陶芸の世界は老若男女ひとまとめで論じられるので、それは大変です。
若手作家の挑戦が、伝統で一蹴されるのは違うと思うし、美術品としての品と器としての品のボーダーもすごくあいまいで、そこを同じ土俵で評価されるのも辛いものがあります。クラシックとJ-popが同じ物として論じられるようなものです。J-popのアーティストがクラシック愛好家からとやかく言われて奮起しているようなものですが、それってどうなんでしょうか。もはや別物なのではないでしょうか。私が間違っているのかな。。。奮起する気持ちも無い私は、更に取り残された気分になるのかもしれません。
とつれづれと昨今思う事を書いてまとめてみようと思いましたが、結局まとまりません。
まとまらない時は「何も考えず作る」に限るので、しばらくそこに集中しようと思います。
自分を信じてがんばるのみです。人と比べる時は暇な時なんですよね、だいたい。
それに、自分が今思っている事と同じ事を、彼らが私に対して思った時があるはずなんです。
そうやって同志達と時間を経過しながら切磋琢磨して行くのだろうと思います。
新作作りは楽しいです。産みの苦しみよりもワクワク感が大きいです。
ブログにアップ出来るようになったら写真のせますので、今暫しお待ち下さい!
by yukoo1218
| 2013-05-01 09:48
| 陶芸コラム