2010年 03月 07日
陶芸家の年度末 その後 |
今から2年前のこの時期、その年の収入の少なさに嘆き悲しみながら記したブログは、おかげさまで現在も、お読み頂く機会が多いようで、アクセス数に貢献してくれています。詳しくは→こちら。
あれから2年、本当に色々な事がありました。昨年は個展や展覧会、更にはCM出演、テレビ出演等もあり、本年はきっとそれなりな収入なのであろうと、正直ほくそ笑んでおりました私。
しかし確定申告をしてみて、かなり愕然。
沢山作って沢山売ったはずなのに、手元に残ったのは予想を遥かに下回る収入。
そして気付いたのです。
一人で全てやっている以上、生産数はこれ以上増やせない。
つまりは、支出を減らさない限り、最高額でこれくらいのままなのだろうな、と。
今年は先月の個展以外に今後既に個展が4つ決まっていて、二人展1つ、グループ展数個が決まっております。
発表の場は沢山頂いても、作る量は多分昨年とあまり変わらない。
ということは、私の年収って(CM出演料等はのぞく)目一杯作って売ってもこれくらいなのねと。
最近よく人を雇う事を勧められますが、お給料が払えないだけでなく、育てる時間が無い。私は仕事だけでなく、離婚されない程度に家事もしなくてはなりません。
昨日夫に、ルンバという自動掃除機の購入を申し出てみましたが、交渉は失敗しました(苦笑)。
仕事のアシスタントは難しくても、家事なら指導いらずだし、自動で掃除をしてくれるのはありがたい。というより睡眠を削るべきか?!時間のやりくりを改めて考え直す時期に来ているのかもしれません。
皆どうしてるのだろうか。とあるネット情報等だと、陶芸家で一千万単位の年収がある人がいるように書かれたりしておりますが、本当にいるのでしょうか???
1個1万円の器を1000個売っても、純利益では1000万には到底満たない。
つまりは私が日用品にこだわって器作りをしているからいけないのか。
1個何十万もする器とかなら、数が少なく稼げるのですね、きっと。
こうして年に1度、この時期だけお金の事を考えて少々悩む物の、従業員もおらず誰かの人生を抱えているわけでもないので、結局は自分にかえってくるだけだからまぁいいかと、明日からは何も悩まずにろくろに向かうのでしょう。それが陶芸家という物です。
そして結局は陶芸家(というか私)が儲からない一番の原因は、ここにあるのかもしれません。
そもそも好きな事してお金を頂いているわけですから、そんな欲を出してはいけないのです。
お金があろうがなかろうが、ものつくりをするというのは、この上ない喜びをもっていられる仕事なのです。そもそも「経営者」と「ものつくり」の二足わらじは、「主婦」と「ものつくり」の二足わらじ以上に難しく、私は成立しないと思います。
だから、しのごの考えずに、ろくろと粘土と自分と向き合う毎日を過ごして、結果がおのずと返ってくる事を願いながら、ものつくりにいそしむ、ピュアな作家でありたいのであります。
基本的な考え方は変わっておりませんが、2年前に比べると大変な伸び率で収入が上がった事は間違いありません。そんなだからこんな悠長な事言っているのかもしれません。陶芸家ドリームなるか?!それはまた2年後のこの時期のブログにて追って頂けましたら幸いです。。。
ランキング←応援のクリック、どうぞよろしくお願い致します。
あれから2年、本当に色々な事がありました。昨年は個展や展覧会、更にはCM出演、テレビ出演等もあり、本年はきっとそれなりな収入なのであろうと、正直ほくそ笑んでおりました私。
しかし確定申告をしてみて、かなり愕然。
沢山作って沢山売ったはずなのに、手元に残ったのは予想を遥かに下回る収入。
そして気付いたのです。
一人で全てやっている以上、生産数はこれ以上増やせない。
つまりは、支出を減らさない限り、最高額でこれくらいのままなのだろうな、と。
今年は先月の個展以外に今後既に個展が4つ決まっていて、二人展1つ、グループ展数個が決まっております。
発表の場は沢山頂いても、作る量は多分昨年とあまり変わらない。
ということは、私の年収って(CM出演料等はのぞく)目一杯作って売ってもこれくらいなのねと。
最近よく人を雇う事を勧められますが、お給料が払えないだけでなく、育てる時間が無い。私は仕事だけでなく、離婚されない程度に家事もしなくてはなりません。
昨日夫に、ルンバという自動掃除機の購入を申し出てみましたが、交渉は失敗しました(苦笑)。
仕事のアシスタントは難しくても、家事なら指導いらずだし、自動で掃除をしてくれるのはありがたい。というより睡眠を削るべきか?!時間のやりくりを改めて考え直す時期に来ているのかもしれません。
皆どうしてるのだろうか。とあるネット情報等だと、陶芸家で一千万単位の年収がある人がいるように書かれたりしておりますが、本当にいるのでしょうか???
1個1万円の器を1000個売っても、純利益では1000万には到底満たない。
つまりは私が日用品にこだわって器作りをしているからいけないのか。
1個何十万もする器とかなら、数が少なく稼げるのですね、きっと。
こうして年に1度、この時期だけお金の事を考えて少々悩む物の、従業員もおらず誰かの人生を抱えているわけでもないので、結局は自分にかえってくるだけだからまぁいいかと、明日からは何も悩まずにろくろに向かうのでしょう。それが陶芸家という物です。
そして結局は陶芸家(というか私)が儲からない一番の原因は、ここにあるのかもしれません。
そもそも好きな事してお金を頂いているわけですから、そんな欲を出してはいけないのです。
お金があろうがなかろうが、ものつくりをするというのは、この上ない喜びをもっていられる仕事なのです。そもそも「経営者」と「ものつくり」の二足わらじは、「主婦」と「ものつくり」の二足わらじ以上に難しく、私は成立しないと思います。
だから、しのごの考えずに、ろくろと粘土と自分と向き合う毎日を過ごして、結果がおのずと返ってくる事を願いながら、ものつくりにいそしむ、ピュアな作家でありたいのであります。
基本的な考え方は変わっておりませんが、2年前に比べると大変な伸び率で収入が上がった事は間違いありません。そんなだからこんな悠長な事言っているのかもしれません。陶芸家ドリームなるか?!それはまた2年後のこの時期のブログにて追って頂けましたら幸いです。。。
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by yukoo1218
| 2010-03-07 16:43
| 陶芸コラム